「歯医者って、受診するといくらかかるの?」
「検診だけでも保険は適用されるの?」
「虫歯や歯周病の治療費の目安が知りたい」
このような疑問をお持ちの方はとても多いです。
歯科医院に行く前に費用のことが気になって、なかなか足を踏み出せない……という方も少なくありません。
この記事では、歯科検診の費用・保険適用の範囲・虫歯や歯周病の治療費の目安・レントゲン検査にかかる料金まで、歯科医療の現場目線でわかりやすくまとめました。
「受診前に知っておきたかった」という情報を網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
歯科検診の基本と受診の流れ

歯科検診は、虫歯や歯周病などの問題を早期に発見するために行う口腔内の検査です。
定期的に検診を受けることで、症状が深刻になる前に対処でき、結果的に治療費を抑えることにつながります。
初めて歯科医院を受診する方でも安心できるよう、検診の流れを詳しく解説します。
検診で行われる主な検査内容
歯科検診では、一般的に以下のような検査・確認が行われます。
・問診(現在の症状・気になる部位の確認)
・視診(目視による虫歯・歯周病・粘膜の状態確認)
・プロービング(歯周ポケットの深さを測定する歯周病検査)
・レントゲン撮影(骨や歯根の状態を把握するための画像検査)
・歯石・プラークのチェック
これらを通じて、虫歯の有無・歯周病の進行度・噛み合わせの状態などを総合的に評価します。
検診は「異常がないか確認する場」でもありますが、「早期発見・早期治療につなげる大切な機会」でもあります。
検診にかかる時間の目安
初診の場合、問診・視診・レントゲン撮影・説明などを含めると、30〜60分程度かかることが多いです。
2回目以降の定期検診であれば、15〜30分程度で終わる医院が多いでしょう。
ただし、診療内容や混み具合によって異なりますので、予約時に確認しておくと安心です。
歯科検診の費用はいくら?保険適用の範囲を解説

歯科検診の費用は、「保険診療」か「自費診療(自由診療)」かによって大きく異なります。
保険適用が認められる検診と、保険が使えない検診をしっかり理解しておくことで、受診前の不安を解消できます。
費用の目安を正確に把握するためにも、まずは保険診療の基本を押さえましょう。
保険適用になる歯科検診とは?
健康保険が適用される歯科検診は、「症状があって受診した場合」や「治療の一環として行われる検査」が対象となることが一般的です。
具体的には、次のような診療が保険適用の対象となります。
・虫歯・歯周病の診断を目的とした口腔内検査
・治療前後に行うレントゲン撮影(診断用)
・歯周病検査(プロービング)
・歯石除去(スケーリング)
保険適用を受けるには、健康保険証の提示と自己負担分の支払いが必要です。一般的に3割負担となります。
保険が適用されない検診・診療
一方で、以下のようなケースでは保険適用が認められず、全額自己負担(自費)となります。
・健康診断や企業健診における口腔内チェック
・審美目的のホワイトニングやセラミック治療
・インプラント治療(一部例外を除く)
・矯正治療(成人の場合、原則として保険適用外)
「症状がない状態でのコース型予防検診」も、医院によっては自費扱いになる場合があります。
事前に費用の確認をしておくことをおすすめします。
保険適用の検診費用の目安(3割負担の場合)
保険診療における検診費用は、歯科医院や診療内容によって多少異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
初診料(保険適用):約1,000〜2,500円程度
再診料(保険適用):約200〜500円程度
口腔内検査(検診):約500〜1,500円程度
レントゲン撮影(1枚〜数枚):約500〜3,000円程度
歯石除去(スケーリング):約1,000〜3,000円程度
これらはあくまで目安であり、実際の費用は診療内容・点数・保険の種類によって変わります。正確な費用は受診先の歯科医院に事前にご確認ください。
レントゲン検査の費用と必要性

歯科検診でレントゲン撮影を勧められると「本当に必要?」「追加費用がかかるの?」と不安になる方も多いです。
レントゲンは虫歯や歯周病の状態を正確に把握するための重要な検査ですが、その目的と費用感を正しく知ることが大切です。
ここでは、歯科でのレントゲン検査について詳しく説明します。
歯科でレントゲンを撮る理由
目視では確認できない部分の状態を把握するために、レントゲン撮影は欠かせない検査です。
・歯と歯の間に隠れた虫歯の発見
・歯根(歯の根っこ)の状態確認
・顎の骨の吸収度合い(歯周病の進行確認)
・埋伏歯(骨の中に埋まっている歯)の確認
・治療後の経過観察
レントゲンを撮ることで、「見た目には問題なさそうでも、内部で虫歯や歯周病が進行していた」というケースを早期に発見できます。
特に初診時や定期検診時には、現在の状態を正確に把握するためにレントゲン撮影を行うことが多いです。
レントゲンの種類と費用の違い
歯科で使われるレントゲンには、大きく分けて以下の2種類があります。
①デンタルX線(部分撮影):特定の歯を詳しく確認するための小さなフィルムを使ったレントゲン。費用は1枚あたり数百円程度(保険適用)。
②パノラマX線(全体撮影):上下のすべての歯・顎の骨・関節を一枚で確認できる撮影方法。費用は1,000〜3,000円程度(保険適用)。
レントゲン撮影は診断に必要と判断された場合、保険適用となることがほとんどです。
歯科医院によって機器や撮影方法が異なりますが、費用の大きな差はないことが一般的です。
「CTスキャン(歯科用3D CT)」はインプラント治療や難しい親知らずの抜歯などに使われ、自費になる場合もあります。費用は5,000〜15,000円程度が多いようです。
虫歯・歯周病の治療費はいくら?症状別の目安

虫歯や歯周病の治療費は、症状の進行度・治療方法・使用する材料によって大きく異なります。
「どの段階で受診するか」によっても費用や通院回数が変わるため、早期発見・早期治療が費用を抑える大きなポイントです。
ここでは、虫歯と歯周病それぞれの治療費の目安を詳しく解説します。
虫歯治療の費用目安(保険適用の場合)
虫歯の治療費は、虫歯の進行度(C0〜C4)によって異なります。
C1(初期虫歯)の治療費
エナメル質に限局した初期の虫歯です。
削って樹脂(コンポジットレジン)を詰める治療が中心で、費用は1〜2回の通院で2,000〜5,000円程度(保険適用・3割負担)が目安です。
C2(象牙質まで進んだ虫歯)の治療費
虫歯が象牙質まで進行した状態です。
詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)が必要になる場合もあります。
保険適用の場合、費用は3,000〜10,000円程度。使用材料(銀歯か白い素材か)によっても費用が変わります。
白い歯(セラミック・ジルコニアなど)は自費診療となるため、費用は1本あたり5万円以上になることが多いです。
C3〜C4(神経・歯根まで進んだ虫歯)の治療費
神経にまで達した虫歯(C3)や歯根だけが残った状態(C4)では、根管治療(神経の治療)が必要です。
通院回数が増えることが多く、保険適用での費用は5,000〜20,000円以上になることも。
虫歯を放置するほど治療が複雑化し、費用も時間もかかることを覚えておいてください。
歯周病治療の費用目安(保険適用の場合)
歯周病の治療は、病気の進行段階によって内容と費用が異なります。
歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、検診で発見されることも多い病気です。
軽度〜中等度の歯周病治療
歯石除去(スケーリング)・歯根面清掃(ルートプレーニング)・歯磨き指導などが中心です。
歯周病検査・レントゲン撮影・歯石除去を合わせると、費用の目安は5,000〜15,000円程度(保険適用)になることが多いです。
歯周病治療は1回では終わらず、数回の通院が必要になります。
重度の歯周病治療
骨が大きく失われた重度の歯周病では、外科的な治療(フラップ手術)が必要になる場合があります。
重度の歯周病治療では費用が20,000〜50,000円を超えることもあります。歯周病は放置するほど治療が困難になるため、定期的な検診が非常に重要です。
また、歯周病の治療後も「メインテナンス(定期検診・クリーニング)」を継続することで、歯周病の再発を防ぎます。
メインテナンス1回あたりの費用は保険適用で2,000〜5,000円程度が目安です。
歯科医院の選び方と上手な受診のコツ

歯科医院はたくさんありますが、自分に合った医院を選ぶことが、安心して治療を続けるための第一歩です。
費用の透明性・スタッフの対応・設備の充実度など、複数の視点から選ぶことが大切です。
ここでは、歯科医院の選び方と、賢く受診するためのポイントを解説します。
歯科医院選びで確認したい5つのポイント
①保険診療と自費診療の説明が丁寧かどうか
治療開始前に費用の内訳・保険適用の有無をわかりやすく説明してくれる歯科医院は信頼度が高いです。
②レントゲンや検査機器が整っているか
レントゲン・口腔内カメラ・歯周病検査機器などが揃っている医院は、より精度の高い診断が期待できます。
③定期検診・予防歯科に力を入れているか
虫歯・歯周病の予防を重視している医院は、患者の口腔内の長期的な健康を考えた診療を行っています。
④通いやすい立地・診療時間か
歯周病・虫歯の治療は複数回の通院が必要なことが多いため、継続して通える距離・時間帯かどうかも大切です。
⑤口コミ・評判を確認する
実際に通院している方の口コミ・Googleレビューなども参考に。ただし、極端な評価には注意が必要です。
定期検診の推奨頻度と費用
日本歯科医師会は、成人の場合「3〜6ヶ月に1回の定期検診」を推奨しています。
定期検診を受けることで、虫歯・歯周病の早期発見ができるだけでなく、毎回の治療費を抑えることにもつながります。
定期検診1回あたりの費用(保険適用・3割負担)の一般的な目安は以下のとおりです。
・口腔内検診+歯科衛生士によるクリーニング:2,000〜5,000円程度
・レントゲン撮影を伴う場合:3,000〜7,000円程度
「歯科検診なんて毎回費用がかかるだけ」と思われがちですが、定期的に検診を受けていることで虫歯・歯周病の早期治療が可能となり、長期的な医療費を大幅に抑えられることが多いです。
治療前に歯科医院に確認したいこと
初診時や治療開始前に、以下のことを歯科医師・スタッフに確認しておくと安心です。
・この治療は保険適用ですか?
・全体でいくらくらいかかりますか?
・治療回数(通院回数)はどのくらいですか?
・保険適用外の治療を勧められた場合、保険診療での代替はありますか?
患者として当然の確認事項ですので、遠慮なく質問してください。丁寧に説明してくれる歯科医院は、診療の質も高い傾向があります。
よくある質問(FAQ)

歯科検診・治療費・保険に関して患者さんからよくいただく質問にお答えします。
受診前の不安解消にお役立てください。
Q1. 歯科検診だけでも保険は適用されますか?
A.症状があって受診した場合は保険適用となるケースがほとんどです。
「歯が痛い」「歯茎が腫れている」「虫歯かもしれない」などの主訴があれば、口腔内検査・レントゲン撮影・歯周病検査なども保険診療として行われます。
一方、「健康診断の一環として」「特に症状はないけれどチェックしてほしい」という場合は、医院によって自費扱いになることもあります。
受診前に歯科医院に確認することをおすすめします。
Q2. 虫歯の治療は何回通院すればいいですか?
A.虫歯の進行度によって通院回数は大きく異なります。
初期の虫歯(C1)であれば1〜2回で治療が完了することも多いですが、神経まで進んだ虫歯(C3)では根管治療が必要となり、3〜10回以上の通院が必要になることもあります。
早期に発見・治療するほど通院回数が少なく、費用も抑えられます。定期的な検診でこまめにチェックしましょう。
Q3. 歯周病の治療は保険適用で受けられますか?
A.はい、歯周病の検査・治療の多くは保険適用の対象です。
歯周病検査・歯石除去(スケーリング)・歯根面清掃(ルートプレーニング)・歯周外科手術などは、一定の条件を満たした場合に保険診療として行われます。
ただし、審美目的の歯周組織再生療法(エムドゲイン等)などは自費になることがあります。担当の歯科医師に費用と適用条件を確認してください。
Q4. レントゲンは毎回撮る必要がありますか?
A.毎回必ずレントゲンを撮るわけではありません。
定期検診では、一般的に6ヶ月〜1年に1回程度、または必要に応じてレントゲン撮影を行います。
虫歯や歯周病の進行を内部から確認するためにレントゲンは重要な役割を果たしますが、撮影の頻度は症状・治療状況によって歯科医師が判断します。
気になる場合は、担当医に「今なぜレントゲンが必要か」を確認することをおすすめします。
Q5. 歯科検診を長期間受けていなかった場合、費用は高くなりますか?
A.検診を受けない期間が長いほど、虫歯や歯周病が進行している可能性が高くなり、治療が複雑になることで費用が高くなる傾向があります。
長期間歯科医院に行っていない方でも、まず検診・診査を受けることで現在の口腔内の状態を把握し、治療計画を立てることができます。
「怖いから行けない」「費用が心配で行けない」という方こそ、早めの受診が長期的な費用の節約につながります。
まずは勇気を持って歯科医院へ相談してみてください。
まとめ:歯科検診は「費用の先行投資」と考えよう
歯科検診や定期的な診療にかかる費用を「もったいない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、虫歯・歯周病を放置すればするほど治療は複雑になり、費用も通院回数も増加します。
早期発見・早期治療を実現するためにも、3〜6ヶ月に1度の定期検診を習慣にすることが、口腔内の健康を守る最善の方法です。
保険適用の範囲・治療費の目安・レントゲンの必要性など、わからないことは遠慮なく歯科医院のスタッフに確認しましょう。
信頼できる歯科医院と長く付き合っていくことが、健康な歯を守る一番の近道です。
この記事が、歯科検診や歯科治療に関する費用・保険適用への不安を少しでも解消するお役に立てれば幸いです。
















