院長ブログ

2023.03.28更新

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【 目 次 】

見た目にもほとんど違和感がなく、白くて美しい仕上がりとなるセラミック。

そんなセラミック治療ですが、現在の日本の医療では保険のきかない材質となります。

そこで、まず気になるのが料金です。

セラミック歯には複数の種類があり、それぞれ特徴と値段が異なります。

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インプラント治療前のカウンセリングや問診

オールセラミックは、全てがセラミックでできた詰め物・被せ物のことです。

天然歯と見分けがつきにくいほどの白さと透明感を持ち、経年による変色もほとんどありません

また、歯垢や食べかすなどの汚れが付着しにくく、虫歯の再発のリスクが低いことも特徴です。

ジルコニアセラミックと比べると強度が低く、費用が高い傾向があります。

オールセラミックの値段は、詰め物が約6~8万円、被せ物が約8~22万円、ブリッジが約12~20万円です。

 

e-max

e-maxは、二ケイ酸リチウムガラスを主成分とするセラミックの詰め物・被せ物です。

審美性に優れているだけではなく、オールセラミックの弱点である強度を補うことができます。

e-maxは、全てがニケイ酸リチウムガラスでできており、フレームに別の素材を使用するセラミック歯よりも高い強度を持ちます。

また、フレームの素材の色が透けて見える心配もほとんどありません。

e-maxの値段は詰め物が約4~6万円、被せ物が7~10万円です。

 

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは人工ダイヤモンドともいい、高い審美性と強度を持つ詰め物・被せ物です。

嚙み合わせが強い奥歯に被せ物をする場合は、金属素材を使用することが一般的でした。

ジルコニアセラミックは高い強度を持つため、噛み合わせが強い奥歯に使用できます。

それでいて天然歯のような審美性を持つため、口を開けたときに万一奥歯が見えても目立ちません

その一方で、天然歯よりも硬いことにより、噛み合う歯がすり減るリスクもあります。

ジルコニアセラミックの値段は、詰め物が約4~6万円、被せ物が約10~20万円です。

 

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックとは、レジンにセラミックを混ぜた詰め物・被せ物です。

セラミックとレジンのどちらにも属さない素材ですが、実質的にはレジンに近いともいわれています。

セラミック歯は自費診療のため、費用が高いことが難点ですが、ハイブリッドセラミックはレジンとセラミックを混ぜ合わせることで、他のセラミック歯よりもコストを抑えることができます。

一方、経年によって変色しやすいというデメリットもあります。

ただし、セラミックを混ぜ合わせているため、保険適用のレジンよりは変色しにくいです。

ハイブリッドセラミックは、保険適用と自費診療で使用する素材が異なります。

保険適用よりも自費診療の 方が審美性に優れていると言われています。

また、保険適用のハイブリッドセラミックは、被せ物にしか使用できないことや保険適用のハイブリッドセラミックを使用するには複数の条件を満たす必要があるため、まずは歯科医院への相談が必要です。

ハイブリッドセラミックの値段は、詰め物が約3万円、被せ物が約4~8万円(保険適用で約1万円) です。

 

メタルボンド

メタルボンドとは、金属の土台にセラミックを焼き付けた補綴物です。

メタルボンドの土台は頑丈な金属製のため、セラミックの欠点を補うことができます

また、表面はセラミックのため、天然歯に近い審美性を持ちます。

ただし、オールセラミックには白さや透明感が劣るため、比較検討する際はサンプルを必ず確認しましょう。

メタルボンドは金属を使用するため、金属アレルギーの方には向きません

また、金属イオンが溶け出すことで歯茎が黒ずむ場合があります。

さらに、角度によって金属の土台が見える他、歯周病によって歯茎が退縮した際も金属部分が見える恐れがあります。

メタルボンドの被せ物の値段は、約8~15万円です。

 

歯科医院によってセラミックの値段が変わる理由

セラミックの値段が歯科医院によって異なるのは、自費診療によるものですが、値段の相場はある程度決まっています。

いくつかの理由でセラミック治療の値段に変動が起こります。

それはセラミックの材料費や歯科医師の技術料歯科技工士が手作業でオーダーメイド作成する技術料など、品質を保つための費用の変動です。

金属を使用する被せものでは金属の値段が関わっています。

他にもセラミックの被せものを加工する機械の導入などで金額改定があることも多いようです。

セラミック歯は、審美性に優れている素材ですが、使用状況や口腔内の状況によっては短期間で寿命を迎えます。

自費診療のセラミック治療は比較的高額な治療のため、寿命を縮めないように注意したいところです。

セラミック治療を受ける前に、値段や寿命について歯科医師から詳しい話を聞きましょう。

また、保証期間や保証の条件も医院によってそれぞれなので治療をする前に必ず確認しておくことをおすすめします。

その上で、セラミック治療を受けるかどうかや、セラミック治療の種類を決めることが大切です。

歯医者 セラミック 相場

投稿者: ブルーリーフ歯科

2023.03.14更新

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【 目 次 】

セラミック治療後にしみたり、痛みを感じると不安になられる方も多いと思います。

食事の際に噛むと痛んだり、熱いものや冷たいものを飲んだときにしみたり、何もしていなくても痛むことがあったりと、セラミック治療を終えたにも関わらず痛みを感じるということは、何か原因があるということです。

また、治療の直後から痛む場合があれば、数カ月経過してからしみたり痛みを感じたりするケースもあります。

少しでも気になった時は、できるだけ早めに治療をした歯科医院に相談しましょう。

セラミック治療後に歯がしみたり、痛んだりする原因は一つではなく、複数の要因が考えられます

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神経を残す治療が行われた

大きな虫歯の場合、神経を取ることがあります。

しかし、神経を取り除くと痛みはなくなりますが、その分歯に栄養が行き渡りにくくなるため、歯そのものの寿命が縮んでしまいます。

神経はできるだけ残す治療を行うのが一般的な歯科医の考え方です。

虫歯が深ければ深いほど神経への影響が大きく、しみたり痛んだりする可能性が高くなります。

 

神経が過敏になっている

セラミックの詰め物をする場合、まず歯を削らなければなりません。

歯の構造で、神経に向かって象牙細管と呼ばれる小さな管が無数に走っています。

虫歯を削るとこの管に沿って刺激が神経に伝わり、治療によって強い衝撃や熱を受けます。

そのため、神経が過敏になり、一時的にしみたり噛んで痛みが出やすくなります。

虫歯が深くなければ痛みや刺激は、一過性のもので消えていきますが、虫歯が深い場合は、痛みが長く続くこともあります。

 

セラミックインレーやクラウンが合っていない

セラミックインレー(詰め物) やクラウン(被せ物) は、採った型をもとに石膏を流して、セラミックインレーを製作します。

セラミックインレーやクラウンが合わない原因は、様々考えられます。

採った型に変形が見られた、石膏を流す際に気泡が入った、製作する際にエラーがあった、などと多岐に渡りますが、精度が良くないと隙間ができ、しみたりすることがあります。

噛み合わせが合っていない場合、反対側の歯にかかる負荷のバランスが崩れて痛みや不快感を覚える原因となります。

また、治療直後は適合しているように見えても、噛む動きを続けて力がかかることにより、しばらくして痛みが生じる可能性もあります。

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根の中に細菌が残っている

虫歯が神経まで達している場合、汚染された根の中を完全にきれいにしなければいけません。

根の中の治療をしっかりと行い、完全に細菌を取り除いたことを確認してから土台を立て、被せ物を被せて機能を回復させます。

ところが根の中にまだ細菌が残っている状態で被せ物を被せた場合、いつまでたっても違和感や鈍い痛みが残ります

また根の先に膿の袋ができて、歯ぐきに白いニキビのようなものができてしまうことがあります。

この症状が起きていると、噛んだときに鈍い痛みを感じます。

 

歯ぎしり・食いしばりによる痛み

セラミックの詰め物や被せ物をすることにより、噛み合わせに変化が見られることがあります。

そのちょっとした変化により、歯ぎしりや食いしばりがスタートされる患者さんもいます。

セラミック治療をしたばかりの歯は、神経が敏感になっていることもあり、痛みを感じやすいですので歯ぎしり・食いしばりに注意が必要です。

治療から年月が経っているにもかかわらず痛みを感じる場合は、以下の理由が考えられます。

 

知覚過敏

健康な歯はエナメル質によって守られていますが、歯の根元部分である象牙質が露出すると、無数の象牙細管から神経に刺激が伝わり、しみるような痛みを感じます

これは知覚過敏と呼ばれるもので、加齢や歯周病などで歯茎の後退によって象牙質が露出する、強いブラッシングや歯ぎしりでエナメル質が削れて発症する場合もあります。

 

二次虫歯

二次虫歯とは、一度治療した虫歯が再び虫歯になることです。

本来なら詰め物によって虫歯菌は入り込めなくなっているはずですが、何らかの原因で隙間が生じると細菌が入り込んで、二次虫歯につながります。

一度は治療を終えた歯であり、見た目で虫歯を確認できないため、気が付かないうちに進行しやすいのが二次虫歯の特徴です。

詰め物がしっかり取り付けられている場合でも、経年劣化によって欠損が生じ、そこから細菌が入り込むこともあります。

二次虫歯を避けるためには、毎日のブラッシングとフロスを使って丁寧に歯をケアしつつ、定期的な検診が大切です。

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セラミックインナーの破損

セラミックインナーは強い力がかかると、陶器のように割れたり欠けたりして痛みの原因になります。

まだ装着したばかりで慣れずに違和感があるケースや、1週間程度様子を見て症状が治まるケースの場合は心配はありませんが、中には再治療を必要とするケースもあります。

せっかく高価なセラミックを入れたのに、外してしまうのかと疑問に思うかもしれませんが、装着したばかりのセラミックの補綴物をすぐに外すわけではありません。

レントゲンやCTなど画像から状態を判断することができますし、噛み合わせが合っていない場合は、丁寧な咬合調整で症状を改善することができます。

セラミック治療後に痛みを感じたら、まずはかかりつけの医院に相談し、原因に応じた処置をしてもらいましょう。

投稿者: ブルーリーフ歯科

2023.03.01更新

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歯の詰め物や被せ物が必要な時、セラミックと聞くと高価な贅沢品といったイメージを持たれる方が多いと思います。

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なぜセラミックの値段は高いのか

①保険が効かない

高価だと感じる一番の理由として、セラミックが保険の効かない自費診療だからという点が挙げられます。

例えば、健康保険の適用であれば、自己負担は3割で済むため安価に感じますが、自費診療の場合は全額自己負担しなければならないため、費用も高額となるのです。

また、自費診療の場合、歯科医院ごとに金額を設定できるので、保険適用の治療のように一律ではありません

 

②手間がかかっている

セラミックの詰め物や被せ物を作っていく際、加工して歯の形にしたり、ご自身の歯の色と合うように一つ一つオーダーメイドで作ったりと、手間と工程がかかる分コストが高くなります。

また、セラミックを専門にされている技工士さんに依頼し、質の高い技工物が出来上がってくることで、技術料も高くなるのです。

 

③素材・材料代が高い

そもそも、セラミック自体の素材が高く、より精度の高いものにすべく、保険診療では使用しない型取りの材料や接着剤を使用するため、コストが高くなってしまう傾向にあります。

セラミックの種類によって値段が異なるセラミックの材料には沢山の種類があります。セラミック単体(e-max等) の物でも数種類、ハイブリッドセラミック(プラスチックが配合されているセラミック) だけでも数種類、ジルコニアセラミック(人工ダイヤモンドのセラミック) だけでも数種類。

そのため、材料代各々を扱う技術料(技工士さんのレベル) の差が違うためセラミックは物によっても、歯科医院によっても値段が変わってくるのです。

セラミックの中でも審美性や機能性が高いものがやはり高額となる傾向があります。

但し、安いから悪く、高いからいいというわけではありません。

ご自身の歯にあう素材のセラミックを選択することが何より一番大事です。

前歯奥歯、噛み合わせの強い弱い、歯ぎしりの有無、などにより安いセラミックの方が合うことも多々あります。

メリット・デメリットを理解した上で担当の先生とよく相談して選ぶと良いでしょう。

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セラミックの歯は医療費控除の対象

クラウン(被せ物) に使用するセラミックの歯は、歯の治療材料として認められており、医療費控除の対象となります。

セラミックは保険が効かず、自費診療となり、ある程度は相場が決まっているため、極端に安くなることはありません。

医療費控除を申請して少しでもセラミックにかかる費用を抑える工夫はできます。

その年の1月1日から12月31日までの間に自分または、生計を一緒にする家族が医療機関において支払った金額の合計を基に所得控除を受けることができます。

医療費控除の申請によってお金が少し戻ってくることで、直接費用が安くなるわけではないですが、トータルの費用を抑えることができます。

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まとめ

セラミックは高額な治療ですが、しっかりメンテナンスを行っていれば10年以上持つ素材です。

審美性はもちろん、銀歯やCADCAMよりも耐久性があります。

透明感・自然感のあるセラミックは完全にオーダーメイドで、ご自身に合ったセラミックを作るために、細かく繰り返す作業は非常に多く高価となる、という仕組みはどうしても発生してしまうのです。

投稿者: ブルーリーフ歯科

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